最強の一人芝居フェスティバル"INDEPENDENT"プレゼンツ
「俳優の名刺代わりになる一人芝居の創り方」in 広島 2023

 

2023年11月4日(土)~5日(日)
会場:山小屋シアター(広島市横川) 
 


 
●一人芝居を「知る」「観る」「やる」「創る」が一度に体験できる濃密な2日間!
●一人芝居を創るのは難しい!でもこのWSを受ければ自分にあった方法がきっと見つかる!
●一人芝居の経験は普段の芝居にも役立ち、あなたの演劇活動をきっと豊かにしてくれる!
 
大阪を拠点に全国で一人芝居フェスティバルを開催する「INDEPENDENT」が、23年と600作品以上で蓄積して来た一人芝居創りのノウハウやポイントを2日間に凝縮して体験・実践する初めての公式ワークショップを広島で開催!
このワークショップでは、一人芝居という特殊な演劇スタイルへの理解を深め、難しく感じられがちな一人芝居に誰もが挑むキッカケを作ります。一人芝居はコンパクトな作品・座組で動けるので、少人数の団体や個人的な活動としても取り組み易く、
劇団や俳優・脚本演出家の演劇活動を豊かにできる可能性があります。このキッカケに一人芝居に取り組みませんか!
 
 
 
①一人芝居を「知る」
「一人芝居という表現の特徴と可能性」1.5h
一人芝居という演劇表現の特殊性、脚本やアイディア立ち上げ時に注意しておきたいポイント、成功に繋げ易い工夫などを過去作の分析から解説し、作品を支えるテクニカルワークにも一部触れます。
②一人芝居を「観る」
「魅力的な一人芝居の実例紹介」1h
実際に高い評価を得た作品の一部を稽古場上演のスタイルで講師の脚本演出家と俳優により上演します。加えて照明などの演出効果を記録映像で補完し、他の作品事例も映像で紹介。一人芝居の奥深さを実感!
③一人芝居を「やる」
「一人芝居を演じてみる(演出してみる)」3.5h
受講者二人一組で幾つかの既存一人芝居の一部を実際に演じたり演出してみます。①で学んだ一人芝居の特殊性や、難しいポイントを実際に体感し、受講者と講師で一緒にフィードバックし理解を深めます。
④一人芝居を「創る」
「超短編一人芝居を創る」4.5h
受講者2~3人でチームを作り、前日までの講座を踏まえて5~6分程度の一人芝居(シーン)を実際に創作して上演します。創作の過程は随時講師がサポートします。
 

 
*葉山×大迫チームは2016年製作の「そのころ」で選出され「INDEPENDENT:4SS全国ツアー」(2021年)に参加

葉山太司 Futoshi Hayama
(飛ぶ劇場)
長崎県出身。2003年飛ぶ劇場入団。以降全ての作品に出演。人との出会いとお酒が大好きで、その勢いは九州に留まらず北は北海道から南は沖縄まで活動の幅を広げ、呼ばれればどこにでも行くフットワークの軽さが売り。

大迫旭洋 Teruhiro Osako
(不思議少年)
劇作家・演出家・役者。宮崎県出身。熊本大学在学中に不思議少年を結成。時間と空間を跳躍する演劇の魔法を使って、日常の可笑しみを描く。劇王天下統一大会、若手演出家コンクールなど、多数の受賞歴をもつ。

相内唯史 Tadashi Aiuchi
(INDEPENDENT)
札幌市出身。大阪の劇場インディペンデントシアターのプロデューサーを務め、自身が立ち上げた「INDEPENDENT」で人生の半分を一人芝居に捧げる。プロデュースワークからテクニカルワークまで手がける小劇場の最強ゼネラリスト。


11/4(土)13:00~21:00
11/5(日)10:30~17:30
*両日全プログラム参加が必須となります。
*会場はスタートの30分前にオープンします。
*両日、食事休憩を含む合計90分ほどの休憩を含みます。
 
 
山小屋シアター
〒733-0011 広島市西区横川町3-12-3アンゴラビル3F
●横川駅から90m約3分
*会場にはエレベーターがございません。
*駐車場は近隣のコインパーキングをご利用ください。
  

無料
*「日本の演劇」未来プロジェクト2023の一環として受講料無料となります。
 
 
●演劇活動を行う俳優・脚本・演出
●10名程度(最大15名)
*高校生以上を対象とし、経験年数は問いませんが、演劇経験1年以上を推奨します。
*俳優と脚本演出のチームで応募も可能ですが、WS時に同じチームになるとは限りませんので、ご了承下さい。
 

●WEB応募フォーム
https://forms.gle/umRcHDowfwrPyDFJ8
*Googleフォームから必要事項を入力して応募。
*事務局からの返信で応募完了となります。
*原則先着順にて受付いたします。応募期間は 9/25(月)10:00~10/28(土)24:00
 
 
●INDEPENDENT
TEL= 090-8532-2280
info@independent-fes.com
 
主催・企画・製作・運営:株式会社INDEPENDENT
広島広報協力:舞台芸術制作室 無色透明
 

文化庁文化芸術振興費補助金(統括団体による文化芸術需要回復・地域活性化事業(アートキャラバン2)) | 独立行政法人日本芸術文化振興会
 

「INDEPENDENT」が一人芝居にこだわる理由と目指す未来

俳優にとっての名刺代わりとは何だろうか?と考える。脚本家は、戯曲という圧倒的な形になる成果があり、演出は形にこそ残らないが作品を立体化する総責任者という立場は、比較的一般にも認識されているから、作品の評価はイコール演出の手腕と理解されやすい。
一方、多くの演劇祭や演劇賞に俳優賞はあるが、主演・助演に関わらず、それはその俳優単独の力で成し得たものだろうか?一人芝居を除く多くの演劇は、いわゆる演技の受け手(共演者)との共同作業で成り立っている。
一人芝居にももちろん脚本演出家がいて、音響や照明のテクニカルが作品を支える。むしろ俳優一人の分、作品への影響力・貢献度は高い場合もある。それでもたった一人で全てを背負い舞台に立つ一人芝居では、その作品はその俳優のものと言って間違いない。
 
関西という土地で生活していると、稽古終わりや打ち上げの席で盛り上がっている時、関係ない隣の席のおっちゃんに「兄ちゃんたち何かやってんの?バンド?」などと話しかけられる事がまぁまぁリアルにある。「僕たちは演劇やってます。」というと続くおっちゃんの台詞は決まってこうだ。「へぇ、何かやって見せてよ」
この言葉の何と残酷な事か。これが芸人だったら一発ギャグをやってみせたり、バンドマンだったら一節歌ったりギターを爪弾いたりできる。演劇人の場合は残念ながら「ちょっとここでは…」とか「相手役が居ないと…」と歯切れの悪い答えになりがちだ。ここで活舌や外郎売を披露したところで何の意味も無い。
 
23年前、僕はそこで夢想した。「そうっすね…。じゃぁ僕の一人芝居の冒頭部分をちょっとだけ」そう言って立ち上がる俳優の姿を。場所や相手役に依存することなく、自分の俳優としてのポテンシャルを発揮できる、まさに名刺代わりのような作品を俳優みんなが持っていたら…。
「兄ちゃん、ええ度胸やな。頑張れよ。」おっちゃんはきっとそう言うだろう。作品の中身や良し悪しではなく、関西のおっちゃんは相手の度胸や心意気が見たいのだ。(しらんけど)
 
俳優は、劇団や事務所に所属したり、オーディションで役を勝ち取らないと舞台に上がる事は出来ない。そしてその舞台も自分だけの功績にはならない。自分の力でコントロール(上演)できる作品を俳優自身が持っていたら、そしてそれがライフワークのように繰り返し取り組む価値のあるものだったら。きっと俳優自身の演劇への取り組み方も変わり、より豊かな俳優人生を送る事ができると信じている。
というか、単純にそんな俳優はカッコ良いと思う。それは俳優でめしを喰うという事とはまた別次元の豊かさだ。
 
一人芝居は特殊な演劇形態の一つだ。相手が居ないからこそ、普段のノウハウやテクニックとは違う、別の技や工夫がいる。本当に一人であることを描くとしても、その一人に観客を引き付ける力や魅力が必要だ。一人芝居に取り組むことでしか見えないもの、感じ取れない事がある。それは必ず普段の演劇活動にもプラスとしてフィードバックできるはずだ。
そして一人芝居はコンパクトな座組で上演する事ができる。作品の創り方によっては極端な話、俳優が身一つでどこにでも出向いて上演できる。様々な短編演劇祭にエントリーしたり、劇場以外の場所で上演したり、可能性は幾らでも広がる。そしてその一つ一つがチャンスになる。
 
あの日、酒席でスッと立ち上がる俳優を夢想した僕は「INDEPENDENT」を通して、それまで有名俳優やベテランのものだった(少なくとも2000年以前の関西や地域演劇では)一人芝居を全ての俳優に開放しようと歩んできた。
「全ての俳優が名刺代わりの一人芝居を持つ」未来はまだまだ遠いが、決して荒唐無稽な事では無いと確信している。

INDEPENDENT総合プロデューサー:相内唯史